チャトルマース2021
ヴェーダの暦ではヴィシュヌ神が眠りにつき、神々がバケーションに入る4か月、チャトルマースが7月20日にスタートしています。2021年のチャトルマースはどんな意味があり、どう過ごしたらよいかについて考えてみましょう。
チャトルマースの観点から現在の惑星の位置を見ると2つの大きな流れがあります。1つはラーフとケートゥがそれぞれ牡牛座と蠍座で高揚していること。牡牛座は食生活に直結している星座に常習性を持つラーフがいることで、ストレスを食欲で満たしてしまう傾向にあります。敢えてこの時期スピリチュアルな道を歩み人は食生活を見直したりファスティングで体内の浄化をすることで大きな恩恵が得られます。
さらにラーフは現在ヴィシュヌが地球に降臨したとされるクリシュナ神の生まれたナクシャトラであるローヒニに滞在しています。クリシュナ神が地球に降臨した使命は、独裁的なクシャトリヤ(支配者)を抹消することでした。その大きな宇宙の計画が語られたマハバーラタ、またクリシュナの説いた究極の人生の教科書「聖典バガヴァッドギータ」を紐解くことで過去生の罪や今生で自分の抱える常習性や執着を浄化する大きなチャンスです。
また蠍座で高揚するケートゥはクリシュナをこよなく愛する帰依者ラーダの愛を象徴するアヌラーダに位置しています。アヌラーダは27星座でも最もバクティ(神への帰依心・信仰心)の強いナクシャトラの1つです。ハートを大いなる存在への感謝で満たし、宇宙の意志に全託する姿勢を培う時、取るに足らない自分の自我を超越し魂を大きく成長させる時でもあるのです。
ファスティングには、毎週土曜日、および月2回のエーカダシの日が勧められます。完全なファスティングができなくとも、ミルク、野菜、フルーツのみで一日、または日没まで断食して過ごすだけでも大きな効果が得られます。
そうすることで瞑想での体験もより研ぎ澄まされたものとなり、チャトルマースの神聖な波動を肌で感じやすくなるでしょう。
また、ヴィシュヌ神はアナンタセーシャという聖なる大蛇の上に横たわり眠っているのですが、実際はしっかりと耳をそばだて万物の声を聴いていると言われます。人の悪口やゴシップを慎み日々の言葉遣いや想念を浄化しましょう。
もう1つの惑星の動きで注目すべきはダニシュタ・ナクシャトラで逆行する木星です。ダニシュタはあらゆる富をもたらす星座で、ダニシュタの富は金銭的な財運、普遍的叡智、豊作、勇気、子孫繁栄、人生の成功、出世と言ったあらゆる恩恵を意味します。そこに道徳を重んじる木星がいることで正しく生きる人には多くの恩恵がもたらされるのです。
みなさまが充実し平穏なチャトルマースを過ごされますように。ミスティカルライトでは引き続きマハバーラタの特別無料プログラムやマインドフル瞑想会で万物の幸福を祈っていきたいと思っています。
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