ダクシナアヤーナ

7月14日に太陽は蟹座入り、

即ちカタカサンクランティを迎えます。

毎年このタイミングで

太陽は南回帰を始め、

一般にこれから来年の1月14日までは

ダクシナアヤーナと呼ばれます。

太陽が北回帰するウッタラアヤーナが

神々にとっての「昼」なら

ダクシナアヤーナは神々にとっての「夜」となります。


バガヴァッドギータでクリシュナ神は

太陽が南回帰するダクシナアヤーナの

6か月間に肉体を離れる魂は神界に到達しても

またいつか地球に戻ると説いています。


マハバーラのクルクシェートラの戦いの

10日目に数百本の矢に倒れたクル族の偉大な

長老ビーシュマは、神々より自分の死ぬ時期を

選べるという恩恵を授かっていました。

ビーシュマが戦いに倒れたクルクシェートラの戦いの

10日目はまだダクシナアヤーナの終盤でした。


ビーシュマはシャンタヌ王の犠牲となり、

まだ若いときに一生独身を貫くことを誓い、

パンダヴァとカウラヴァの親族同志の権力争いに

巻き込まれ、長く苦しい人生を送りました。


本来ならすぐにでも肉体を離れ、平穏な光に

包まれたいところでしたが、

ビーシュマは魂がスワルガ(神界)に到達し

二度と戻らなくてもよいウッタラアヤーナまで

約2か月もの間、身体をつき抜いた

数百本の矢のベッドに横たわり自らの

死期を待ったのでした。

ではわたしたちはどうやって

ダクシナアヤーナを過ごしたらよいでしょう。


7月1日から4か月にわたる神聖なチャトルマース。

ギータやマハーバーラタ、ラーマーヤナやプラーナを

読み、瞑想をし、定期的に自分に合ったファスティングをし

身を清め、目の前の義務を淡々とこなし、

今年前半に蒔いた種と努力の果実を収穫する時です。

マインドフルに生き、これからの6か月も実り多き

時期にしましょう。





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