デーヴィ・バガヴァタ・プラーナ

ヴィシュヌ神が眠りにつきデーヴァ(神々)が休暇に入る4か月をチャトルマースと呼びます。今年は7月20日から11月16日にあたります。その時期は世俗的に吉兆なこと、例えば新規事業を立ち上げるとか、結婚式を挙げるとといった行事は避け、霊性を高める行為が勧められています。


まだ7月20日には1か月半時間がありますが、この時期になると毎年自然に聖典を読む時間がぐっと増えてきます。その年の波長により何を中心に読むか直観で明確になるのですが、今年はデーヴィ・プラーナを読み返し始めました。


聖典プラーナの凄いところは、数ページ読むだけで一気に意識が変わることです。登場するリシ(賢者)、バガヴァーン(神の化身)、デーヴァ(神々)の言葉やエピソードに触れるだけで、現世のマーヤ(幻)からスーッと解放され気持ちが見事に軽くなるのです。

正に魂に効く特効薬で、バクティヨーガの真髄と言えましょう。高次元の存在をとても身近に感じることができるのです。

パッと開いたページには、ヴィシュヌの帰依者として有名なナラダムニの話がありました。ブラフマー神の息子ダクシャの呪いにより定住する家がなく永遠にヴィシュヌ神の栄光を唱えながらヴィーナを弾いて宇宙を旅するバクティヨーガの達人ナラダムニ。

ナラダの言葉によりヴィヤ―サ仙やヴァルミキがそれぞれマハバーラタとラーマーヤナを編纂することになります。またイティハーサやプラーナの主要箇所で登場しては象徴的な出来事を起こすナラダはつねに至高神ヴィシュヌに意識を置く賢者なのですが、彼でさえも何度も人間として転生を繰り返しマーヤの力に翻弄される話がデーヴィプラーナにもいくつか登場します。

人はみな生まれた瞬間に神とのつながりも過去生のことも全て忘却し、今世の家族から始まり、社会や周りの人と接しながらそれぞれのカルマを生きる訳です。その中でこの肉体も家族も地位も財産も名誉も不名誉も全てマーヤという幻に過ぎないということさえ忘れ執着や自我に束縛され生きることになります。

5月23日から土星が自ら支配する山羊座の19度で逆行しています。土星はわたしたちに義務、責任、戒律、規制について教育し、また別れや悲しみを通して魂を成長させます。まさにマーヤのヴェールにかかっていると土星の影響は非常にしんどく感じます。

ですからわたしたちには5大宗教を中心とした普遍的叡智が与えられているのです。聖典プラーナには人格神として神々が沢山登場し、ストーリーを読むことで覚醒がもたらされます。

7月20日からのチャトルマースに先駆け神話や聖典に触れ意識と波動を上げていくことで、土星や6月10日に迫る新月の日食の負の影響に惑わされることがなくなります。

次の記事ではいま一度土星の影響を軽減する風水について書きます。お楽しみに。



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