ナクシャトラ~日々の波長に合わせて生きる
インド占星術の醍醐味は、空の星座の位置に、より忠実な恒星占星術だからこそ、月の暦を活かして生活できることです。インド占星術の暦はヴェーダ聖典から派生したヴェーダンガに記される聖なる科学です。そしてその暦は5つの要素(パンチャンガ)から成ります。曜日、27星座の位置、月の満ち欠け、そしてカルナ、ヨガです。(カルナ、ヨガはナクシャトラや月、太陽の位置関係を観る項目ですが、専門的なので一般的に日常ここまではみていません。)
そうです、ナクシャトラは月やその他の惑星が今日はどこの27星座を通過しているか、そして人々の心や現象界にどんな波動を与えているか理解するためのパンチャンガの大切な項目の一つです。
自分の誕生時に月がどの星座を通っていたかを分析し、自分の性格、家庭運、パートナー、仕事運、使命を知ることもとても重要な一方、ナクシャトラを学ぶもう一つの利点はその日がどんなエネルギーなのかを理解することです。高齢化社会の日本では2023年には50歳以上の人が人口の半数を占め、この数字は今後増え続ける傾向にあるといいます。
人生100年時代。40代、50代、60代の人もまだまだこれからであることは確か。でも自分や親の高齢化を目の当たりにし、終活という言葉も他人事でなく自分事化されてくる毎日であることも確か。そんななか、日々のストレス管理、体調管理を怠ることはできません。
わたしは22歳で父を亡くした直後、世の中が苦しみだらけであることに心を痛め出家したブッダの話に共鳴し、スピリチュアルな道を歩みだしました。地球に生を受ければ誰一人苦しみから逃れることはできません。だからこそ人は無知を克服し悟りを得なければなりません。老いることも苦しみ・・・当時22歳ではあまり響かなかったこの教えも周りを見れば今ではすっかり納得できる毎日です。
そんな高齢化社会が進む日本で、インド占星術、暦学、クリスタルヒーリング、瞑想を通して日々の生活においてみなさまがストレスを軽減し高次元の真の自分につながって生きるお手伝いができれば幸いと思っています。若い世代には20年後を見据え今からどう生きたらいいか、そして宇宙とつながって生きるとはどういうことかの参考になれば・・・。
そんな意味でナクシャトラは、毎日の波長に逆らわず、その日の星座に調和して生きることを可能にしてくれる有難い古来の叡智そのものなのです。
月が約27日半かけて通る27星座のある白道。月はわれわれのマインド(心)に密接に影響しています。人の心はつねに浮き沈みが激しく、周りの人に、そして現象界の出来事にいつも翻弄されています。聖典バガヴァッドギータでは、心をコントロールすることは風を操る事より難しいと説かれています。
だからこそ20年以上、個人的にも恒星占星術やヴェーダの知識でどれだけ助けられ生きてくることができたことか。5感から取り入れる情報で心はつねに外に向かい一時の歓びや満足を求めては無残にも打ちのめされる。欲望や執着、過去のトラウマや怒りを抱え苦しみ続ける心。そんな心を開放し浄化し、自由に羽ばたかせてあげること、それが自分にしてあげられる一番のご褒美ではないでしょうか。暦学を取り入れて生きる、それはその第一歩になります。
ナクシャトラのコースでは、そんな暦学の深さと恩恵を一緒に体験してくださるみなさまをお待ちいたしております。
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